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サブカル的思考「ヒッピー」と「サイケデリックデザイン」

デザインと音楽というのは実に密接にリンクしていて、いつも面白いなと思っていて、その中でも、今回はタイトルにあるように「ヒッピー」と「サイケデリック」なデザインに着目して書いていこうと思う。

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私も生まれていない頃の話だけど1960年代にアメリカでヒッピーというムーブメントが文化が生まれた。

ヒッピーとは

ヒッピー(英: Hippie,Hippy)は、1960年代後半にアメリカ合衆国に登場した、既成社会の伝統、制度など、それ以前の保守的な男性優位の価値観を否定するカウンターカルチャー(COUNTER CULTURE)の一翼を担った人々、およびそのムーブメント。ヒッピーは1950年代のビートニクスの思想を継承した。

参照:ヒッピー - Wikipedia

 

ヒッピーというムーブメントにはまず「思想」と言うのがあり「反体制主義」のカウンターカルチャーでもあったヒッピーは当時、ベトナム戦争に反対して平和と自由を強調したライフスタイルの提唱から始まっている。

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「自由」を追求したカルチャーで反戦から「自由」を追求し、その中で「フリーセックス」「フリードラッグ」という言葉も生まれて行き、より一層「自由」な思想が広がりファッションや音楽などにも影響を与え広がりを見せて行った。

69年のウッドストックなんかはヒッピーの祭典ともいえるのではないだろうか。

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日本で言う所のフジロックフェスティバルなんかはウッドストックを彷彿とさせる。

ファッションやデザインとしもサイケデリックなデザインも生まれてきて特徴的なデザインが数多く出てきたように思う。

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これはヒッピーバスと呼ばれている。このバスに描かれているデザインの色使いはまさにサイケデリックなデザインだ。

ヒッピーカルチャーは60年代に、まずライフスタイルとして始まってムーブメントなると次第に「自由」と言うのが強調されずぎて本来の「自由」な思想が置き去りになり「自堕落」な方向に進んで行きムーブメントととして終焉を迎えたように感じているのだけど「フリードラッグ」を提唱していただけにファッションやデザインは奇抜性に富んだものも多いなと感じる。

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奇抜さの方に思考が進んで行くとより奇抜に、より早く、感性や感情の部分が広がっていく。それが音楽でも見て取れる。

サイケデリック・ロックが生まれたのは必然だろう。

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ゆるいカントリーミュージックやダウナー系のロックからもっとアッパー系に行けばテクノやトランスと言った方向に加速しても何もおかしくはない。

当時の技術的な部分の影響も多大にあるだろうと思う。

2020年の現在を生きる私たちは技術的な部分でも進歩しているし、ヒッピーカルチャーだけじゃなく様々なムーブメントを経てそれらを吸収し様々な方向へ派生し、昇華したようにも思う。

そのすべてをこの一つの記事で書くことはとてもじゃないが出来ないけど、「自由」な思想というのはとても共感できるが、みんながみんな「自由な生き方=ヒッピー」を共感できるわけがないのだ。肉も食いたいし魚も食いたい、野菜も食いたいし、恋人をシェアしたいなんて一切思わない、そういう人がいたってすべてそれぞれの自由だ。ヒッピーというムーブメントが終焉を迎えたのは「自由」からくる思想の広がりに対して対応できなかったからでは無いだろうか。

その点でいうと現在は「多様性」というものを認めようという雰囲気が出てきている分ヒッピー的思想を受け継ぎながら当時のヒッピーの枠では収まらないところでうまく共存しているようにも感じている。